2008.2.17

もっと水を買っておくんだったな。朝から喉が渇いて仕方ない。水と食べ物を買おうと思っていた食堂車には、公安が常駐していて近寄れなかった。仕方なく我慢して、昼頃に停車した駅で600mlの水を6本と、カップラーメン6食分を購入。*1
この時間は、通路に人が多い。沢山の人たちが、窓に面した通路に備え付けられた補助椅子みたいなのに腰掛けて、景色を眺めていた。ベッドの三段目からは景色は見えなくて。仕方なく、本を読みながら、ごろごろすることに。




いつの間にか、寝ていたみたいだ。起きると、もう深夜だった。1時を回っている。すでに消灯している窓沿いの通路には、流石にもう誰もいない。少しぬるいお湯でカップラーメンを作って、補助椅子に座る。窓の外の風景は、広州を出た直後とはもう大分変わっていた。列車は、遠くまで見渡せる荒野の中を、延々と走り続けている。ぼんやりとそれを眺めながら、ゆっくりと食事を済ませた。
何だろう。あの強い衝動がなくなった今でも、こうやって遠くに来たことを実感すると、気持ちがふっと軽くなっていくことが分かる。自分が自分の外側にいるような、そんな気持ちになる。


しばらくしてまた、ゴトン、ゴトン、という規則的な電車の駆動音を聞きながら、寝台に戻って眠った。

*1:各車両に、熱いお湯が出る水道があった