2008.2.19

チベット初日はあいにくの曇天だった。昨日は部屋が暗くてよく分からなかったけれど、こうして見ると、かなり綺麗。ドミトリーで30元。シャワー・トイレは共同だけれど、綺麗にしてあって、お湯もしっかり出る。そういえば、日本を出てからまだ一枚も写真を撮ってなかったことに気付いたので、泊まってる部屋の写真を。



注目すべきは二重窓。この他に、20元の一段安いドミトリーもあったのだけれど。泊まっている人の情報だと、そっちは二重窓じゃなくって死ぬほど寒いらしい。こんなんでも大分違うもんなんだなあ。



さてさて、近日中にやるべきことをメモしておこう。

  1. ちゃんとした食事を摂る(6食連続カップラーメンは、正直しんどかった)
  2. スーパー、デパート、百貨店を見て回って、物の相場を確認する
  3. 日本語を使えるPCがあるネットカフェを見つけておく
  4. 買い物
    • 街中で使うカバン(お土産にもなるし)
    • シャワーの時に履くゴムサンダル(持ってくるの忘れた)
    • 耐熱カップ(同上)
    • 絵葉書

のんびりしてたら、いつの間にか雪になっていた。まだ小降りなので、早めに必需品の買い出しだけでも済ますことに。ヤクホテルの前の通りを歩いて、スーパーを探す。すぐに、それなりの大きさのスーパーが見つかった。サンダルと耐熱カップ、水を購入。サンダルは11元。カップは少し高くて、40元。町の中を見て回りたかったけれど、風邪ひいたら馬鹿らしいので、すぐに宿に戻る。雪が、少し強くなってきた。フロントで、沸かしたお湯を持ってきてもらえるように頼んで、部屋に上がる。窓から外を眺めると、雪の中でもリキシャのおじさんは頑張っていた。



買ってきた耐熱カップの中をしっかり石鹸で洗って*1、係の人が持ってきてくれたポットのお湯でパックのお茶を淹れた。数日ぶりにほっとする。只今の時間は13:00。雪はまだ止みそうにないし、ホテルの前のレストランで昼食にすることにした。
レストランは結構、居心地の良さそうな所だった。働いてるのはチベタンで、英語も結構通じる。本日のお勧め、Fried vegetable nudle を頼むと、見慣れた料理が。やきそばだった。18元。チベットで考えると少しお高いけれど、ボリュームもあるし、まあいいか。折角なので、ここ数日の栄養不足も補おうと、もう一品ミネストローネスープを頼んだ。こっちは15元。トマトを直に潰して作ったといった感じで、大分酸味が強かったけれど、野菜が沢山入っていた。ビタミン補給できたかな。



レストランを出ると、少し晴れてきていたので、ジョカン寺付近を散策することに。
ラサの中心部は、このジョカンというお寺を真ん中にして、それをバルコルと呼ばれる巡礼路がぐるりと取り巻いている。巡礼路、といっても歩行者天国になっていること以外には、造り自体は街中の他の道と大差ないのだけれど。赤い法衣を着た僧侶から一般人まで、多くのチベタンが神聖なジョカンを右手に見ながら、延々とぐるぐる巡礼*2していて。香が焚かれているし、巡礼が低い声で呟いているお経が聞こえてきて、中には五体倒地している人までいて。厳かで神聖な雰囲気。しかし、その一方で、人通りが多いので露天がひしめき合っていて。宗教グッズから観光客目当ての土産物、各種日用品まで沢山の露天がひしめき合っている。
何だか、ここまでの旅は、随分と気を張っていたように思う。色々と事務的な作業も多かったし、そもそも辿り着けるかも分からなかったから。バルコルをコルラしながら、深呼吸してみる。お香の匂いがする。ふと、夕暮れのバルコルが、とても綺麗なことにも気付く。足元や、前ばかり見ていて気付かなかったんだ。明日からは、度々空を見上げることにしようと思った。

*1:中国では、薬品がついてることもあるってきいたから、結構念入りに

*2:こうやってぐるぐる廻ることを「コルラ」という